カバラの生命の樹

【ユダヤ式記憶術】や【松平勝男氏】に関して、何だか間違った情報も流れているようですので、記事にしておきたいと思います。

Yahoo知恵袋にて、「ユダヤ式記憶術についてくわしく知ってる方、実践している方どのようなものか教えてください。」という質問に対して、「カバラ(聖書)を繰り返し音読して丸暗記する。」という回答を見受けました。

ユダヤ人は、シドゥール(祈祷書)を幼い頃から丸暗記する人が多いようですから、それがユダヤの記憶法の一つとして認知されていることは確かであり、回答者さんは一般的なユダヤの記憶法として答えられているようですね。

ですから、適切な回答であり特に何の問題もない(カバラ≠聖書ではありますが)と言えるのですが、この質問者さんは、おそらく松平勝男さんの【ユダヤ式記憶術】のことを聞かれたかったのではないかという気がするのです。

また、閲覧された方の中にも、松平先生の【ユダヤ式記憶術】として受け取られた方も多かったのではないでしょうか?

そこで、そのような方のために、補足情報をここに記しておきたいと思います。
もちろん、丸暗記することが記憶法ではないということをお伝えしたいわけではありません。
丸暗記は特に語学などでは大いに有効な方法となることは言うまでもありませんから…。

ただ、松平勝男さんが執筆された【ユダヤ式記憶術】に関しては丸暗記が本意ではありません。

記憶すべきことを論理性を軸にした体系として捉えることが最も効率的で且つ最も長期的な記憶方法になるということが本書の根底に流れているわけですが、これを現実的な記憶定着により近づけるための図式化手段として、カバラ(ユダヤ神秘思想)の【生命の樹】を利用されたというところに象徴的な意味があります。

そして、この方法論、即ち、【生命の樹】を記憶方法として応用したのは、おそらく松平先生が初めてではないかと思われます。
これは、膨大な書籍を読破されている松平先生ご自身で分析されていました。
その意味で、本書はどんな本を読んでもお目にかかることはできない方法論と言えることは確かでしょう。

何故、【生命の樹】なのか?
それは、【生命の樹】が、ものごとを論理性を軸にした体系として捉えるために適した対立的二元論や弁証法の考えが採り入れられた図式構成になっていると分析されたからだと考えればよいかと思います。

鋭い方なら、この理由からだけ判断しても、特に歴史や社会系学科を覚えていくには適しているのではないかと予測されるのではないでしょうか?
そして、古来から変わることのない記憶方法の共通項であることを感じられるのではないでしょうか?

さて、松平先生の本書が発売された当時(2009年)は、【生命の樹】という言葉自体をネット上で見かけることはほとんどなく、wikipediaでも全く登場していなかった言葉ですが、今ではwikiでも編集されるに至っていますので、その概念はある程度掴めることと思います。
本ページの上記の画像が【生命の樹】を表象したものです。

さらに、【buy恩人】のアンケートにいただいているコメントの中にも『セフィラ』という言葉が登場しますので、発売当時よりはかなりイメージを捉えやすくなったのではないかと思われます。

松平さんが取得された「システム監査」を自分も受験しようと思い、その為の記憶術の参考になればと思い購入しました。

情報処理技術者試験への「生命の樹」の使い方の例があればと期待していたのですが、主に歴史での使い方の説明でやや残念でした。

しかしながら、ストーリー性のある分野については「生命の樹」を使って覚えるのは参考になりそうだと思いました。

システム監査についてはちょっと独学で「生命の樹」に当てはめられるか挑戦してみます。
本書では一般的な記憶術(ゴロ合わせ)なども紹介されていて参考になりました。

また、松平さん自身が地理を覚えた時の方法が具体的に書かれており、学生が歴史や地理を記憶するために多いに参考になると思います。
中学生や高校生から読み始めてもいい良書だと言えます。

最後に、「生命の樹」の10個のセフィラを覚えるのは私の場合恥ずかしながらゴロ合わせで5日程かかってしまいました応用できるまで時間がかかるかもしれませんが記憶定着のツールとして自由に使えるようになる為に試行錯誤してみます。

松平先生に依りますと、そもそも、10個の『セフィラ』という概念は、カバラの書ゾハール(光輝の書)に登場し、基本教典の一つセフェール・ハ・イェツィラー(形成の書)で世界創生の図式とされているとのことでした。

『セフィラ』なる言葉で、本【ユダヤ式記憶術】の方法論のポイントを抽象化しておきますと、それぞれの概念を持った10個の『セフィラ』に覚えるべきことに関する対応概念をキーワードとして散りばめることにより、記憶対象の主構造を図式的に把握するというものです。

【生命の樹】をご覧いただいた方の中には、古来からの伝統的な記憶法である『場所法』の要因が含まれていることを感じられた方も多かろうと思うのですが、それぞれのセフィラにどのようなキーワードを当てはめるかという作業そのものの中から、すでに記憶定着への第一歩が始まっているという点で『場所法』とは根本的な違いがあるという風にお考えいただければ分かりやすいのではないかと思います。

【buy恩人】としては、記憶術やスキルアップなどの分野で非常に特異な理論を、さも一般的であるかのように流布する風潮が強い中で、知識習得に関しては誰もが原点に帰らなければ本人にとっても社会にとっても危ういという思いも強く、本書を殿堂入りとしています。

一方で、アンケートの傾向では、実際に購入された方だけに絞れば、回答数約6割の方が役に立ったとお考えで、残り4割は役に立たなかったとお考えという傾向を「なーんや!」と首をかしげながらご覧いただいている方も多いかもしれません。

もちろん、記憶術の中では最も高い数字ですから救いを覚えるわけですが、記憶術を求める方にあっては、ある意味妥当な数字、いや限界の数値なのかなぁとも感じています。

2chでは「ユダヤ式はバカには使えない」という意見も見受けました。
確かにご意見は分からないでもありませんが、正直に受け取ってしまうと、記憶力や頭の良さは天賦の才以外としては技術によるしかないとの思い込みに繋がってしまう言葉であると強く感じます。

「頭が良いから、記憶対象を関連付けることもできるし、イメージ化することもできるんだ!」というように、『頭が良い』が先にありきになってしまうことで、「論理的に関連付けて脳に浸透しやすいように図式化する」という古来からの記憶方法の最大公約数を放棄してしまい、突飛な【術】に走ってしまおうとする現象が「役に立たなかった4割」という数字に表れているのではないかと思うのです。

これは実に残念なことです。

もう一つ、松平 勝男 氏の実在性について「ある語学教材の不思議」と題して質問がされていました。
この質問をされた方の疑問は当然であり自然なものですから、誰もがこういう意識をもって何ごとも調べるという習慣をつけることはとても大切なことですね。

なんせ、感性的に心に響いたというだけで、何も出典の裏づけを取ることなく間違った引用を次々と連鎖させる傾向が強いですから、何でも自分の目で確かめるという作業は心がけなければならないと思います。

この質問に関して回答されている方は、ご自身も分からないという立場で的を射た回答をされていました。
その中で、誤解をされている部分だけをピックアップして正しい情報に置き換えさせていただきます。

ネットを上手に利用したビジネスを展開されているようで、実在しているのは間違いなさそうです。

この推測の前半部分は全く間違いであることをご指摘しておきたいと思います。

松平 勝男 氏はそもそも情報商材という存在さえ知らない方でしたから、そもそもビジネスを展開されようという意識は皆無です。

あくまで、ご自身の理念・理論・方法論・メッセージを世に出して問うための執筆という位置づけしか持っておられません。

ビジネスを展開しているのは、これを販売している販売元であるということを知り、明確に区別しておいていただければ幸いです。

どうも、短絡的に「儲けている」と勘違いされている方も多いようですが、松平先生の場合は、少なくとも本【ユダヤ式記憶術】以前の語学関連などのマニュアルでは、執筆の対価としての原稿料だけしかお手にされていないですね。

ユダヤ式記憶術の提唱者ですね。
40ヶ国語話せます!と豪語していますね。(^^ゞ
(おはようゴザイマス!を40ヶ国語いえるだけかも)

理論としては間違ってないと思うので、
私も自分の語学学習になんとか役立たないかと思案中です。
(教材は買わないけど、、、)

これは、誰もが普通そう思うでしょうけれど、確実でないことはむげに全面否定せず、少し皮肉っぽく書かれるに留めておられますね。
非常に紳士的な常識をわきまえた回答者だと分かります。

ただ、実際に松平先生はそれだけ他国語をお話になられますから、そうとしか書きようがないですが、逆の立場から見れば、まぁ、いい加減な商材が多いですから、疑ってかかるのはむしろ自然なことで仕方ないことですね。

皆さんには信じられないかもしれませんが、松平先生は数学や理系諸学ですら相当レベルの見識をお持ちです。
おそらく理系で高学歴をお持ちの方でも、自分の専門外の理系諸学になると太刀打ちできない場面も多々あろうかと思います。

そんな松平先生ですが、語学勉強法マニュアルも含め、ご自身の著作では、できるだけ誰にでも分かりやすいように語るように書かれていることも付け加えておきましょう。

それでも分からないところがあれば、しがみついてでも分かろうとするような姿勢でないと、とっつきやすい他の書を読まれても同じ結果だと思います。

ハヌカツリー

そんな松平先生も、ご自身で「不器用」を「努力」でカバーしているだけなんだと仰っています。

何も松平先生ほどマルチに能力を開発する必要もありませんが、たとえたった一つの分野にしても、まさに、このことを身にしみて分かっていただければ、学びに関しては必ず実を結ぶときが来ます。

だって、これは社会や第三者の影響を全く受けるものではありませんから…。

そして、実際、社会人として能力を開花させている方々も例外なく地味な努力を積み重ねているのみであって、決して「不器用」を何らかの「術」でもって克服しているわけではないということを信じていただければと思います。

記憶すべきことを論理性を軸にした体系として捉えることが最も効率的で且つ最も長期的な記憶方法になるということは【buy恩人】でも100%正しいと言い切れます。

要は、それを信じて本気で進むか進まないか?
そこで知性の限界が決定されるように思われます。


もう1点付記しておきますと、本書の良いところはコメントでも述べられていますように、後半約半分を使って、対象別・目的別として一般的な記憶方法(ゴロ合わせ)がまとめられていますので、大いに参考にしていただけるところです。
ある意味、これだけでも価値があるかと思います

と同時に、東大を卒業した方でも、たかだか皆さんが聞いたことのあるような暗記方法しか使ってはいないということに、変な言い方かもしれませんが、安心していただけると思いますよ。

場所法などの記憶術を使って東大に合格したという方も居られるようですが、双方並べて歓談会でも催せば、皆さんがどちらのような人になりたいと思われるかは火を見るよりも明らかだと思います。

お嬢以外は理系2名の【buy恩人】などは、場所法自体、端から実用する意味も意義も見つけることは出来ませんが、どうしても気持ちが離れないようでしたら、ともかくも挑戦してみられることが必要だと思います。

一番良くないのは、やるでもなしやらぬでもなしの中途半端です。
とことんやって、それでダメならすっぱりと捨てればいいですし、手応えがあれば、それはそれで習得しておけばいいだけの話ですよね。