■ケーススタディ02

『蓮水カノンの1日7秒裏技バストアップ術』

販売サイト : http://www.bustup7.com/

出版元:(株)きれい


蓮水カノンの1日7秒裏技バストアップ術

美容部門に特化して数多くのマニュアルを出してきた出版元です。

と言っても、蓮水カノンさんの数々の美容関連マニュアル以外には出されていませんので、ケーススタディ1の販売元の雑食性とは大いに毛色が違うと言えます。

ケーススタディ1の出版元よりは、まだマシな感じがするのは、この専業性とセールストークの相違によるものですし、アンケート良好率も相対的に相当マシな数字が出ていることによります。
(本出版元マニュアルの【buy恩人】アンケート良好率は後述)

ただ、残念!
後付での理論武装をして、それが、真っ当な常識から考えればあまりにも稚拙であることで反って墓穴を掘っているかのようです。

ITビジネスジャーナルでは、日本大学板橋病院 乳腺内分泌外科/本庄総合病院外科小関 淳 医学博士の本マニュアル検証結果が公開されています。

その要旨をインデックス化し、【buy恩人】のアンケート検証を絡めながら俯瞰していく形式でご紹介します。

[参考資料]


  1. 腐っているのに臭わない
  2. 販売サイトの中に、医学的かどうかによらず、つっこめる検証・解析ポイントポイントが全く見当たらないのだ。

    これまで検証してきた販売サイトに共通する、「ねぇ聞いて聞いて! 私、スンゴイんだから! コレ、もう! 最高よっ!」的な、 あからさまに度が過ぎたアピールがない。

    -【buy恩人】一言コメント-

    これも、アホウな経営コンサルが教える販売手法の一つでしょうね。
    何の根拠をもってバストアップを実現するかの説明、即ち、マニュアル自体のアウトラインというかヒントがほとんど書かれていない不親切極まるものですね。(もっと酷いものは沢山ありますが・・・)

    『1日たった7秒で1099人のバストをアップさせた!なのに、あなたは買わないの?』
    買わないあなたはバカだと取り残され感を誘発するための冗長なセールストークタイプです。

  3. 医学的見解から始まる「崩壊への序曲」
  4. 『垂れバストには上部のふくらみがありません。それは乳腺を支えるじん帯がたるんでたわんでしまっているから。じん帯が伸びきって張りがなくなっています。、』(原文まま引用)
     ↓
    「これまで臨床の現場で患者さんに接し、学会の発表や過去の論文にも目を通してきましたが、“クーパーじん帯がたるむ、もしくは伸び切る”という症例は見たことがありませんし、まず考えられない状態です」(小関先生)

    さて、そのやり方だが、10ページにわたって紹介されているその方法は簡潔に言うと『バストを下から持ち上げ、横から引き寄せる。この寄せて上げてを7回行う』というもの。
    これで『バスト上部のじん帯に張りを創ります』(本文まま引用)とのことだ。

    「じん帯という組織は筋肉と違って、体のどの部分であっても鍛えることはできません。先ほどの話で、仮にクーパーじん帯が伸び切るようなことが起こったとしても、それをこのマッサージだけで引き締めるのは医学的に絶対不可能です」(小関先生)

    -【buy恩人】一言コメント-

    京都府立医科大学大学院医学研究科の河田光博教授はクーパーじん帯が伸びることで下垂の要因になると考えておられる点で、小関先生の言葉と食い違いが見られます。
    ただ、小関先生も、クーパーじん帯が伸びること自体を否定されているわけではないと受け取れます。

    一般的には、じん帯は伸びることはなく損傷するとの表現も多く見られますが、全く伸びるプロセスが無くいきなり破断するということも物理的にはあり得ないでしょう。
    (実際に、ラット膝関節内側側副靭帯を使った力学試験の論文が存在します。)

    最大伸びがどの程度のレベルなのかは確かめることが出来ませんでしたが、弾性範囲は極少だけれども、素線の破断を伴いながら全体として塑性変形的にある程度まで伸び、切断に至るイメージが浮かびます。

    靭帯の種類によっても違うでしょうが、このあたりは専門家の正確な表現を頂きたいですね。
    ただ、クーパーじん帯を鍛えることはできないという点は、医学会で【絶対】というレベルで一致しています。

  5. 医学的な内容は「ほぼ完全に不完全」
  6. 筆者「94ページの『脂肪のほとんどは水』という表記なんですが、これって変ですよね?」
    小関「そうですね。脂肪組織なら分かりますが…脂肪は脂ですからね」

    -【buy恩人】一言コメント-

    誤記なのか何なのか想像もつきませんが、よくも世に出せたものだと感心しますね。
    単なる誤記に気がつかなかったでは済まされない内容的に意味不明なことですよね。
    『バストのほとんどは水』なんてことも平気で書きそうな勢いですね。

    筆者「『血行不良が原因で乳腺症になる』といった表記が120ページに、これは、その…」
    小関「それはないですね。乳腺症はホルモンバランスが崩れることで起きますから」

    -【buy恩人】一言コメント-

    乳腺症と乳腺炎の区別もついていないのでは?
    ここまで誤った知識を垂れ流すのはいかがなものかと・・・

  7. 販売サイトの表記との整合性を検証すると…
  8. 『BカップがFカップになった秘密のバストアップ法』
    『バストの理想位置の保ち方』
    『ブラジャーがいらないバスト』
    『寝ても流れないバストの作り方』
     ↓
    明確な該当箇所はなし。
    商材全体を通して次々と出てくる関連付けが曖昧な手法を総合した内容と判断するのが適切と思われる。

    強いてあげれば、先述した“医学的に不可能なじん帯を引き締めることを意図”した『美バスト・マッサージ』が相当すると思われる。

    -【buy恩人】一言コメント-

    おそらく実際のマニュアルと1対1に対応するように説明しようという気などサラサラなく、アバウトに対応しそうな情緒的なインパクト言葉を乱述して消費者の感情を撹乱しようとする作戦ですね。
    ここでも、販売ページは消費者を釣るためだけに書かれている下心が明白です。

    『どうしてたった7秒で効果があるの?』

    『美バスト・マッサージ』のやり方紹介の直後、79ページに『アイソメトリクスという筋力トレーニング法があり、研究の結果、7秒やれば十分だから』といった内容が書かれている。
    このこと自体は間違っていない。

    筆者は以前、このトレーニング法に詳しい中京大学の湯浅教授を取材したが、そうした話は確かにうかがった。
    だが、そもそも『美バスト・マッサージ』が全くアイソメトリクス・トレーニングの理論に従っていない。効果うんぬんの話をすること自体が無意味。

    -【buy恩人】一言コメント-

    7秒の根拠だけのために、筋トレのアイソメトリクスが登場しているとなれば、論理性は皆無!
    バストアップマッサージの根拠に筋トレ理論とは!
    消費者は舐めきられているとしか思えません。

    そうそう、ちょうどお正月(2013年)に調査依頼があった『バストアップ・ラボ』の販売ページでは、「脂肪が筋肉に変化する」なんて珍説が堂々と記載されていました!

  9. 総論
  10. 他の情報商材のようにガツガツしたトーンのないつくりの販売サイト、著書の存在、マスコミへの露出度、オフィシャルサイトに自身のサロンの連絡先を掲載など、閲覧者を思考停止に陥らせる仕掛けが満載で、販売戦略的にはかなり手が込んでいるが、内容的には、マッサージやエクササイズの方法、美バスト・レベルと称する基準、食事ケアなど、臨床医学的に再現性のない持論の域を出ない仮説と、人体の仕組みを無視した、現代医学から見て明らかな誤りを提供するもの。

  11. その他:【buy恩人】の分析から見えること
  12. アンケートの傾向や結果からは、全体的に「期待感が大きい=ニーズは多い」ことが伺えます。

    全体的に、どのバストアップマニュアルも評価は五分五分というラインになり、蓮水カノンさんのマニュアルはその中でも良い方の部類に入るんですね。

    こういった傾向には、おそらくダイエットや美容部門は、一定の『プラセボ効果(偽薬効果)』が必ず含まれるからと言えましょう。

    所謂、「何か、バストアップした気がする!」って奴ですね。

    最近では、真面目な学術の世界でも積極的にプラセボ効果を利用する研究が行われているようですが、好評したら意味ないじゃんって話にもなりそうです。

    いずれにせよ、期待感につけ込んで、きっちりとした臨床データも採らないまま、すなわち、たいして根拠のない手法を口だけで「スゴイんだよ!」と叫ぶことでバストアップ美容が成立していることが見えます。

    確かでないことには沈黙しろとまでは言いませんが、ここまで確かでないものを声高に叫ぶことで野望を実現しようとする試みは如何なものでしょうか?

    基本的には、様々な手法の内の何かがバストアップの引き金になる可能性はあるかもしれませんが、可能性の有無を含め誰もこれを探求できていない以上、意図的にバストアップをすることが出来る根拠は無いと認識しておくべきでしょうね。